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Motorcycle

北の大地、3000kmの軌跡
北海道ツーリング

ライダーにとっての聖地、北海道。 フェリーが苫小牧港に着岸し、タラップを降りる瞬間のあの高揚感は、何度味わっても色褪せない。 今回は2週間の日程で、愛車と共に北の大地を一周する計画だ。

オロロンライン:地平線を追いかけて

北海道ツーリングのハイライトの一つ、オロロンライン。 左手には日本海、右手にはサロベツ原野。そして目の前には、どこまでも続く一本道。 空と海と大地の境界線が曖昧になるほどの広大さ。 ヘルメットの中で思わず叫んでしまうほどの開放感がそこにはある。

利尻富士が洋上に浮かぶ姿を見ながらのスロットルワーク。 風を切る音とエンジンの鼓動だけが響く世界。 この瞬間、僕は確かにこの世界の一部になっていると感じる。

試される大地での出会い

北海道は「試される大地」とも呼ばれる。 突然の豪雨、冷え込む夜、野生動物との遭遇。 決して楽なことばかりではない旅路だが、だからこそ出会いは温かい。

ライダーハウスで出会った旅人たちと交わす酒と話。 道の駅で地元の人からもらったトウモロコシの甘さ。 同じ方向を目指すライダー同士がすれ違いざまに交わす「ヤエー(Vサイン)」。 一期一会の繋がりが、旅を彩り豊かにしていく。

最北端、そして帰路へ

宗谷岬、日本最北端の地。 冷たい風が吹くその場所に立った時、言葉にできない達成感がこみ上げてきた。 ここから先には海しかない。北の果てまで走り切ったという事実。

3000kmの旅を終え、再びフェリーに乗り込む時、僕はすでに来年の夏を思っていた。 北海道ツーリングは、一度味わえば逃れられない中毒のようなものだ。 また必ず帰ってくる。そう誓って、北の大地を後にした。