テレビの上に本棚を生やす
ラブリコ×2×4で作る、賃貸OKの空中書架
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本が、あふれた
我が家の本棚は、とっくに限界を迎えていた。棚に入りきらない本が床に積み上がり、タワーが崩れるたびに積み直す。本は増えるのに、床は増えない。
一方で、部屋を見回すと気になる場所があった。テレビの上、そしてロフトはしごの奥。ここに何も活用されていない広大な空間が広がっているのだ。
床がダメなら、空中に置けばいい。というわけで、テレビ上のデッドスペースにぴったり合う本棚を自作することにした。
作戦:ラブリコで柱を立て、空中に棚を渡す
主材料は2×4材(ツーバイフォー)。断面が約38mm×89mmに規格化された木材で、どこのホームセンターにも必ず積んである。安くて丈夫でまっすぐ、住宅の骨組みからDIYまで何にでも使われる定番中の定番だ。
賃貸なので壁に穴は開けられない。そこで使うのが、DIY界の定番「ラブリコ 2×4アジャスター」だ。2×4材の上下にはめて床と天井で突っ張ることで、壁を傷つけずに柱を立てられるスグレモノである。
作戦はこうだ。テレビを挟むように左右に柱を立て、その間に棚板を渡す。棚板は補強アングルで柱に固定する。載せるのが本だけに重量との勝負になるので、金具は多めに投入する。
まずは設置場所の採寸をして、切り出し図を描く。8フィート(約2.4m)の2×4材を何本買って、どこで切るか。この計算が一番頭を使うところで、逆に言えばここさえ済めばあとは組むだけだ。
コーナンのカットサービスを使う場合、この切り出し図はそのまま指示書になる。売り場に置いてある方眼紙に「どの木材をどの寸法で切るか」を自分で描き込んで、カットカウンターの店員さんに渡す仕組みだ。
買い出し:軽トラで木材を運ぶ
木材はコーナンで購入。2×4の8フィート材を7本と、カットサービスで8カットをお願いした。1カット33円、計264円で寸法どおりに切ってもらえるのだから、自分でノコギリを引く理由はほぼない。ちなみに、コーナンアプリを使っていれば10カットまで無料になるらしい。次回はそうしよう。
問題は運搬である。2.4mの木材はどう頑張っても自家用車に入らない……が、コーナンには軽トラの無料貸出がある。AT車なので普通免許さえあれば誰でも借りられる(返却は90分以内)。軽トラの運転は今回が2度目だが、荷台に長物を積める安心感は何度乗ってもありがたい。
無事に運び込んだ木材がこちら。カット済みなので、部屋に並べた時点でもう完成形がうっすら見えてくる。
費用まとめ:合計 約21,000円
- 2×4材 8フィート ×7本 — 7,546円
- 木材カット 8カット — 264円
- ラブリコ 2×4アジャスター ×4 — 5,632円
- 補強アングル(195円 ×32個) — 6,240円
- ボルト・鬼目ナットなどの小物 — 700円程度
- 軽トラレンタル — 無料
市販の突っ張り本棚でこのサイズを探すと2〜3万円はする上、そもそも「テレビの上」という変則的な空間にぴったり合う既製品は存在しない。スペースに合わせて設計できるのがDIYの最大の強みである。
組み立て編
ステップ① 柱を立てる
柱にする2×4材の先端にラブリコのキャップをはめ、床と天井で突っ張らせて固定する。ネジを回すと突っ張り力が増していく仕組みで、工具すら不要。
今回は本の重さに耐えるため、2×4材を2枚合わせにして太い柱にすることにした。連結には鬼目ナットとボルトを使用。木材に埋め込んだナットにボルトをねじ込む方式で、木ネジと違って何度締め外ししてもネジ穴がバカにならない。つまり引っ越しのときは解体して、新居でまた組み立て直せるのだ。賃貸DIYとの相性は抜群である。
ステップ② 棚板を渡す
棚板の取り付けは、いきなりネジ止めせず段取りを踏む。まず支えを使って棚板を仮置きし、水平と位置を確認。その状態で柱に目印をつけ、目印に沿って下穴をあけて、それからようやく取り付けだ。地道だが、この確認をサボると傾いた棚に一生悩まされることになる。
棚板の裏には、1枚につきアングルを4つ使用した。多すぎるかもしれないが、本は見た目以上に重い。文庫本でも1段ぎっしり並べれば10kgを超えてくるので、念のためだ。さらに一番手前のアングルだけは棚板側にもネジ止めして、万一のときに棚板ごと手前に落ちてこないようにしてある。
完成:テレビの上に書架が生えた
2段目まで組んだところで、気づけば外は真っ暗。疲れたので、続きは翌日の自分に託すことにした。
翌日、残りの棚板を取り付けて本を移し終えた姿がこちら。床に積み上がっていた本のタワーがすべて空中へ引っ越し、デッドスペースが我が家最大の書架に化けた。
テレビの真上という位置も想像以上に良い。テレビを見るたびに視界に本の背表紙が入るので、「あ、あれ読みかけだった」と思い出せる。積読が視界に入り続ける本棚は、読書促進装置でもある。
まとめ:デッドスペースは資源である
材料費:約21,000円(木材7,810円 / ラブリコ5,632円 / 金具類 約7,000円)
作業時間:買い出し半日+組み立て2日
難易度:★★☆(採寸と切り出し図さえ済めば、あとは大人のプラモデル)
やってみて分かったのは、ラブリコDIYの本体は組み立てではなく採寸と設計だということ。切り出し図さえ正確なら、カットはホームセンターがやってくれるし、組み立てはネジを回すだけ。賃貸の壁も天井も無傷のまま、部屋の収納力が劇的に上がった。
床が本で埋まりつつある同志諸君、頭上を見てほしい。そこに広がる何もない空間は、全部棚にできるのだ。
今回使ったもの
- ラブリコ 2×4アジャスター ×4 — 突っ張り式で賃貸OK。柱の本数分必要
- 2×4材 8フィート ×7本 — 柱と棚板に。ホームセンターでカットしてもらうのが吉
- 補強アングル(L字金具)×32 — 棚受けと補強に。多めが安心
- 鬼目ナット+ボルト — 柱の2枚合わせ連結に
- 電動ドライバー — ネジの本数が多いので必須級
- コーナンの軽トラ無料レンタル — 長物の運搬はこれで解決